24の調
♯や♭が多いほど、屈折した性格をもちます。
ハ長調
ハ長調(調号なし)・・・基本調、童謡や唱歌のほとんどがハ長調
ト長調
ト長調(♯1)・・・少年のような明るさ、快活さ
- アイネ・クライネ・ナハトムジーク (モーツァルト)
- 主よ、人の望みの喜びよ (ヨハン・セバスティアン・バッハ)
- 亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
- 野ばら (シューベルト)
- ぶんぶんぶん
二長調
二長調(♯2)・・・黄金の光を放つ、青年期
- カノン (パッヘルベル)
- 歓喜の歌 (ベートーヴェン)
- タイスの瞑想曲 (ジュール・マスネ)
イ長調
イ長調(♯3)・・・きらびやか、透み切った音調によってほんの少しの孤独感あり
- ポロネーズ第3番 (ショパン)
- 交響曲・弦楽で多数有り
ホ長調
ホ長調(♯4)・・・古風なきらびやかさ、チェンバロの音色。宮廷風社交音楽に合う
- 調子のよい鍛冶屋
- 愛の挨拶 (エルガー)
- 四季 (ビバルディ)
- 水の戯れ (ラヴェル)
ロ長調
ロ長調(♯5)・・・重々しい、儀式的な曲想、クラッシック音楽では少ない調
- ノクターン 3番、9番、17番 (ショパン)
嬰へ長調
嬰へ長調(♯6)・・・♯が多くなると、きらびやかさが増す。異国的、非現実的な響き
- 舟歌 (ショパン)
ヘ長調
ヘ長調(♭1)・・・ホルンにふさわしいい調、柔らかさ、優しさを表現。子守歌に最適
- 夢想 (ドビッシー)
- 夜想曲第4番 (ショパン)
- ロマンス第2番 (ベートーヴェン)
- ホルンソナタ (ベートーヴェン)
- チューリップ (唱歌)
変ロ長調
変ロ長調(♭2)・・・クラリネットに用いられる調、多少くすんでいる
- 華麗なる変奏曲 (ショパン)
- ポロネーズ第12番 (ショパン)
- ピアノソナタ第11番 (ベートーヴェン)
- ピアノソナタ第3番 (モーツァルト)
- 婚礼の合唱
変ホ長調
変ホ長調(♭3)・・・落ち着きと包容力、どっしりとした曲想に合う
変イ長調
変イ長調(♭4)・・・♭が多くなるとしっとした趣が強まる。大人っぽい、高貴な音色、ロマン派で多い
変二長調
変二長調(♭5)・・・燗熟した退廃的な音色。ロマン派のピアノ曲におおい。(指使い上弾き易い)
変ト長調
変ト長調(♭6)・・・嬰へ長調と異名同調、おちついた感じ。嬰へは指を絶たせて弾き、変トは指をねかせてやわらかいタッチで弾く
イ短調
イ短調・・・基本調、すみきった混じりけのない素朴な悲しみ
ホ短調
ホ短調・・・内に秘めた、暗い情熱
ロ短調
ロ短調・・・H(シ)の音がもつ、不吉、悪魔的、最も暗い曲
嬰へ短調
嬰へ短調・・・きらびやか、張り詰めた緊張感を与えられる
嬰ハ短調
嬰ハ短調・・・冷たい、金属的な響き
- ショパン 幻想即興Op66
嬰ト短調
嬰ト短調 (♯5)・・・本来、短調では最もきらびやかなはずだが、あまりつかわれない
嬰二短調
嬰二短調・・・変ホ短調と異名同調。めったにつかわれない
二短調
二短調・・・素朴で、ひなびた味わい。木管楽器に適している
ト短調
ト短調・・・深く透明な悲しさを讃えている。モーツァルトのト短調は死を予感させる曲として有名
ハ短調
ハ短調・・・もっともそうじゅうで、悲劇的。ベートーヴェンが好んだ調
へ短調
へ短調・・・高貴で、内面の苦しみや悲しみを想像させる
変ロ短調
変ロ短調・・・暗く、くすんだ響き、 ロマン派で人気の調
変ホ短調
変ホ短調・・・落ち着いた、多少あたたかい
変イ短調
変イ短調・・・嬰ト短調と異名同調。しっとりとした沈んだ色彩、めったにつかわれない