楽譜の反復記号(リピート、1番括弧、ダカーポ、コーダ等)の演奏順

楽譜のリピート記号 楽典
リピート記号

楽譜の反復記号の種類と演奏順

  1. リピート記号
  2. 1番括弧と2番括弧
  3. ダ・カーポとフィーネ

リピート記号

リピート記号 repeat(英)   replica(レプリカ)

下の画像の様に、左の記号と右の記号の間の小節を繰り返して演奏します。曲の冒頭の場合は、繰り返し記号が省略されます。

楽譜のリピート記号

リピート記号

楽譜のリピート記号の演奏順

リピート記号の演奏順

この繰り返し記号は、ジャンルを問わず頻繁に使われています。

1番括弧、2番括弧

1番括弧、2番括弧  prima volta(プリマ・ヴォルタ)seconda volta(セコンダ・ヴォルタ)

この1番括弧と、2番括弧も楽譜でよくでてくる反復記号です。1回目は、1番括弧の小節を演奏し、2回目は1番括弧を飛ばして2番括弧に進みます。

1番括弧、2番括弧

1番、2番括弧

 

1番括弧と2番括弧の演奏順

1番括弧と2番括弧の演奏順

歌の楽譜で特によく見る反復記号、曲によっては3番、4番もあります。

 

ダ・カーポ と フィーネ

D.C.  ダ・カーポ

da capo(伊) da:~から capo:始め 頭 等の意味を持ちます。D.Cは略です。

ダカーポは、曲のはじめに戻ってFine(フィーネ)又は、フェルマータで終わります。

ダカーポ

ダカーポ

Fine フィーネ

Fine(フィーネ) fine(伊)

曲の終わりを支持しています。

フィーネ

Fine

al Fine アル・フィーネ

アル・フィーネ al fine(伊) al:~までの意味。曲のはじめに戻り、終わりまで演奏する。

アルフィーネ

alFine

ダカーポとフィーネの演奏順

ダカーポとフィーネの弾き方、演奏順

ダカーポとフィーネの演奏順

ABCDE AB です。

初めからDCまで弾き、最初に戻る。そしてFineまで弾き終わる。

ダカーポとアルフィーネの演奏順

D.C. と Fine 同様、最初に戻りFineで終わります。al Fineと書かれていればよりわかりやすいです。

ダカーポ アルフィーネ

ダカーポ、アルフィーネ演奏順

da capo al Fine です。

  • da     ~から
  • capo    始め
  • al     ~まで
  • Fine    終わり

始めから終わりまで。 曲の始めに戻ってFine(終わり)と書かれているところまで弾いてね。という意味ですね。

D.C.(ダカーポ)とD.S.(ダルセーニョ)の演奏順の違い

上の譜面は、D.C.(ダカーポ)、下はD.S.(ダルセーニョ)です。上は、ABCDEまで弾き D.C.(ダカーポ)のマークがあるので、曲の最初に戻り、Fineで終わります。

ダカーポ アルフィーネ

下の譜面は D.S.(ダルセーニョ)、ABCDEと弾き、D.S.(ダルセーニョ)があったので、D.C.(ダカーポ)と違い、Sマークに似たセーニョ(赤いアルファベットB)まで戻ります。 BCと弾き、終わりを意味するFineまで弾いて演奏終了です。

ダルセーニョとセーニョの演奏順

ダルセーニョとセーニョの演奏順

ダカーポとダルセーニョは少し違うので、演奏順に気を付けましょう。

ダルセーニョとセーニョ

ダルセーニョ

ダルセーニョ  dal segno (伊) 略はD.S.dal

D.S. から セーニョへ戻ります。

ダルセーニョ

ダルセーニョ

セーニョ

セーニョはイタリア語で「サイン」の意味です。このマークは見た通り、アルファベットSの文字!Sを図案化しています

セーニョ

セーニョ

ダルセーニョとセーニョの演奏順

ダルセーニョとセーニョの演奏順

ダルセーニョとセーニョの演奏順

ダルセーニョとセーニョの演奏順は ABCDE BC です。

ABCDEと弾き、D.S.(ダルセーニョ)があるので、S(セーニョ)へ戻ります。そして、終わりを意味するFine(フィーネ)まで弾いて終了になります。

 

コーダ・マーク と トゥ・コーダ

コーダ・マーク

コーダ・マーク coda・mark (英)

コーダマーク

コーダマーク

トゥ・コーダ

トゥ・コーダ to coda

トゥコーダ

トゥコーダ

 

コーダとトゥコーダの演奏順

D.C.(ダカーポ)やD.S.(ダルセーニョ)等の反復記号によって繰り返しをした時、コーダからもう1つのコーダまでを演奏せずに進む。

またtoコーダ から コーダや進みます。

D.C.(ダカーポ)とコーダの演奏順

ダカーポとコーダの演奏順は、少し複雑です。初心者は慣れるまで難しいかもしれません。

ABCと弾き、D.C.(ダカーポ)があるので、曲の最初に戻ります。ABと弾き、1個目のコーダのマークがあるので、Cは弾かずに、2個目のコーダへ飛び、DEを弾いて終わります。

ABC AB DE です。

ダカーポとコーダ

ダカーポとコーダ

D.S.(ダルセーニョ)と コーダ、トゥコーダ の演奏順

今度は、D.S.(ダルセーニョ)です。

ABCと弾くとD.S.(ダルセーニョ)があるので、セーニョのあるBまで戻ります。Bを弾くと、トゥコーダがあるので、Cは弾かずに、コーダマークまで飛びます。そしてDEと弾き演奏終了です。

ABC B DE と弾きます。

ダルセーニョとコーダ

ダルセーニョと コーダの演奏順

反復記号まとめ

反復記号を一覧表で簡易的にまとめました

記号 読み方 意味
楽譜のリピート記号 repeat リピート記号 小節を繰り返して演奏する。
1番括弧、2番括弧 prima volta

seconda volta

1番括弧、2番括弧 1回目は1番括弧、2回目は1番括弧を飛ばし、2番括弧へ進む。
ダカーポ da capo ダ・カーポ 曲の始めに戻り、Fineまたはフェルマータで終わる da (~から)、capo(始め、頭)
フィーネ fine フィーネ 曲の終わりを指示する
アルフィーネ al fine アルフィーネ 曲の始めに戻り、終わりまで演奏する。D.C.(ダカーポ)などにつなげて書く al(~まで)
ダルセーニョ dal segno ダルセーニョ D.S.(ダルセーニョ)からセーニョへ戻る
セーニョ segno セーニョ
コーダマーク coda mark コーダ・マーク D.C.やD.S.等の反復記号によって繰り返しをしたとき、コーダからもう1つのコーダまで演奏せずに進む。
トゥコーダ to coda トゥ・コーダ トゥコーダからcodaコーダへ飛ぶ
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